お金がないからみじめ?お金がないときこそ、真のセレブと証明できる!安冨歩さんと片岡祐介さんのモーレツ!セレブ教室

「お金がなくて辛い」
「みじめな気持ちになる」

多くの人が、そんな風に感じた経験を持つのではないでしょうか。例えば、「借金がある私はダメな人間だ…。」とか「欲しいものも満足に買えないなんて、みじめ。」など。
特に、豊かさを楽しんでいる人を見ると、情けない気持ちになって、自分を責める材料にしてしまいがちです。

本当にそう思わなくてはいけないのでしょうか。

私が最近出会った起業家さんで、4000万円の借金があるけど、自信満々に日々の仕事を楽しみながら返済をしている人もいます。

楽しみながら借金を返済している人もいる!と知ると、「お金がない、お金を借りている=悲壮感を漂わせ、辛そうにしていなければならない」という思い込みに自分が囚われていることに気がつきます。

そして更に、上をいく…!?

お金がなくてもセレブ!いや、お金がないからこそ、純セレブ(本当に豊かな人)と証明できる!という考えに出会い、それを体感しながら習得できる「モーレツ!セレブ教室」なるイベントに行ってきました。

まやかしの豊かさではなく、純セレブを追求!

2018年2月17日(土)「モーレツ!セレブ教室」
東京・神宮前 Ones by Sosu

主催は、女性装の東大教授として知られる安冨歩さんと音楽家の片岡祐介さん。トークと音楽とペインティングが絡みあう、即興イベントです。
なお、ここでいう、セレブの定義は日本語の意味である「豊かな人」を採用しているとのこと。

安冨歩 片岡祐介 モーレツ!セレブ教室 

安冨さんいわく、「お金持ちだからセレブな人は、もしお金がなくなったら貧乏人に転落してしまう。でも、本当のセレブはお金があってもなくてもセレブ。お金のあるなしに依拠しないのが真のセレブで、お金のない音楽家の片岡さんの優雅な日々は、まさに純セレブ。」

お金や名声があっても幸せじゃない人が沢山いるのは、皆さんも聞いたことがあるかと思います。安冨さんは、実体験があるので、真実として伝えることができるんですね。

ご自身がエリートコースを昇りつめていく間、ひとつ目標を達成しては、瞬時に崖っぷちに戻る「いつ死んでもおかしくない」状態で、周りの優秀なはずの人たちが、どんどんおかしくなっていく様を間近で見てきたそうです。(ただし、本人たちは感じないようにしてるから、狂っている自覚がない。)

超エリート達が狂っているなんて信じられない…と思う人は、原発の現状、国会の答弁、東芝などの大企業の不正を思い出してみてください。
ごまかすことがうまく、そうしているうちに、住民や自然は危機に陥っています。

京都大学卒の安冨さんは、就職した有名な銀行でみんなでせっせとバブルに向かっていくなか、自分は続けられなかったと話してくれています。

そんな一見セレブなエリートたちは、幼い頃から、自分の自己嫌悪の穴を埋めるため(他人からの評価を得るため)に、猛烈に勉強して競争に勝ってきたので、おかしなことでも疑問を持たず、評価を得るために、多くの犠牲に気がつかないまま、危険な方向に努力してしまう…。(詳しくは安冨歩さんの著作をご覧ください。)

そんな人たちは、心が優雅な状態では到底ないわけで、権威や肩書き、お金、他人からの承認がないと生きていられない脆い存在。

そして、それとは逆に、お金や名声といった他人からの承認に依拠しないのが、真のセレブ!
…ということは、心持ち次第で、今すぐセレブになれる!ってことでもあります。

「でも、お金がなくても心が豊かな、優雅な状態ってどういうこと?」と思われるかもしれません。

例えば、音楽家の片岡さんは、朝、目覚めると、爽やかな空気とともに、ゆったりとピアノを弾いて過ごすのだそうです。

そんな朝を想像してみてください。
音を感じて、空気を感じて、光を感じて…なんて優雅♪

周囲から見たら、片岡さんが「音楽関係の仕事をしている」時も、本人的には、音と遊んでいるのと同じだそう。このイベントで片岡さんにお会いして、そのピュアな表情だけですぐに納得してしまいました♪

音楽家 片岡祐介さん なちゅらる宇宙人 金田くりん慶子

音楽家の片岡祐介さん。写真を一枚いっしょに撮らせてもらったあと、「顔を同じ大きさで撮りましょう!」と言ってくださいました。そうして撮影した写真です。

狂った社会から一歩踏み出す

さて、ここからは、イベントレポートです。
空気感が伝わり、少しでも皆さんに「実は私もセレブだった!」と思い出していただければ嬉しいです。

あえて内容については、事前に全く決めていない即興中の即興イベント。

冒頭から安冨さんのトークは、いつもながら冴え渡り、珠玉の言葉の連打に、私は大学時代のどの講義よりも、ずっと真剣にノートをとってしまいました!素敵なカフェにいるのも忘れ…笑!

優雅にお茶でも飲みながらきいていようかとも思ったのですが、我慢できなかった~!でも、普段は大学で講義をされている安冨さんのお話を、こーんな素敵なカフェ(Ones by Sosu)で聴けるだけでも十分、贅沢だと思います!

私は安冨さんの著作を何冊か読んでるのですが、トークライブだからこそのエピソードもあり、やはり会場に足を運ぶのはいいなぁ♪と毎回、感じています。そして、ふと見渡すとノートをとり始める人が増殖(特に私がいた後ろのほうの席)!みんなも我慢できなかったらしい!

最初に登場したゲスト出演者さんは、2か月くらい前から、安冨さんのトークイベントを聴きに来るようになったという吉田サハラさん。

ピアニスト 吉田サハラさん 安冨歩 片岡祐介 モーレツ!セレブ教室  

吉田さんは、日本で最高に入学するのが難しい、国立の芸術大学ピアノ専攻にきっちりと主席で入学。ところが、安冨さんの話を聞くようになってから、これまでの自分や、関わってきた世界に疑問を持ち始めたのだそうです。(その結果、新しい運命の扉が開く!ジャジャジャジャーン♪

カチコチに決められた世界で、こんな感性を保てるなんて、これからが本当に楽しみだと一同、絶賛!繊細な音色で、ずっと聞いていたいなぁと感じました。

吉田さんのピアノ演奏も交えながら、安冨さんと片岡さんで、ヴェートーベンの「運命」が、実は「モラルハラスメント→怒りが力に変わっていく曲」という、大変わかりやすく、贅沢な爆笑解説をしていただきました。これは面白いだけでなく、パワーが溢れてくる内容でした!

モラルハラスメントといえば、安冨さんのこちらの記事がネットで話題になっています。

あなたが苦しいのは社会システムが狂っているからです 東大教授 安冨歩

Yahoo!ニュース
「あなたが苦しいのは社会システムが狂ってるからです」東大教授・安冨歩の発言になぜ共感が集まるのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20180215-00081428/

これに対し「社会のせいにするな!」といった反論もあるようです。
しかし、安冨さんは「社会のせいにして愚痴でも言ってろ」とは書いておらず、狂った社会の枠組みから勇気をもって一歩踏み出し、新しく創造的な社会に向かうには、どうすればいいか?のヒントを伝えてくれています。

つまり、狂った社会から抜けだすためには、まず自分が最初に変わらなくてはならない。安冨さんの「長いものにまかれるより、ずっと勇気がいることです。」という言葉が印象的でした。
これは、現代に生きる全ての人へのテーマのように感じます。

カオスから躍動へ!

そして、トークと音楽のあと、「では、そろそろ描きましょうか。」と、出演者全員で、音を奏でる人、絵を描く人を次々交代していくスヌーカーペインティングがスタート。

現在、安冨さんと一緒に沖縄で作品を展示している画家の与那覇大智さんもゲストとして加わりました。ステージで絵筆だけでなく、楽器まで持つことになるとは思いもよらなかったご様子。

そのライブ感が楽しい♪

与那覇大智と安冨歩のトイレボリューション 今帰仁歴史文化センター 今帰仁城跡

与那覇大智と安冨歩のトイレボリューション
沖縄県今帰仁村 今帰仁村歴史文化センター(今帰仁城跡隣接)
@bathroom Museum(トイレギャラリー)にて2018年2月28日水曜日まで。

「誰でも入りたくなるトイレ」で社会のトイレのあり方を変える試みで、LGBTの人もそうでない人も楽しいギャラリートイレなのだそうです。

さて、安冨さんがまっさらなキャンバスに描きはじめたのは文字で「セレブ」!
「さっき、創造はコンセプトから始まったらダメって言ったばっかり!」と、つっこみもありつつ、あえて。笑

安冨歩 片岡祐介 モーレツ!セレブ教室 スヌーカーペインティング ライブペインティング

写真左から、安冨さん、与那覇さん、吉田さん、片岡さん

音楽家の片岡祐介さんは、ランチで打ち合わせの時なども、周りにあるものをトントンと叩いたりして、音と常に戯れていらっしゃる方だとの話をきいたことがあり、どんな音楽と絵の融合になるんだろうと楽しみにしていました。
片岡さんは、用意された沢山の楽器をインスピレーションで次々奏でるだけに留まらず、壁や自分の身体も使って音を出していき、イベント全体をどんどん新しい世界に引っ張っていかれているように感じました。圧倒♪

そして、与那覇さんが入れた青で、画面が新しい時空に進んだ感じがしました。

真剣にペイントする与那覇大智さん 安冨歩 片岡祐介 モーレツ!セレブ教室  

※撮影時、私の手が入ってしまい、ごめんなさい!
画面右側で、吉田さんと安冨さんがピアノを演奏しています。

この写真のあと!のことです。
私も、ライブペインティングをするのですが、これは思いつかなかった~〜!という衝撃がありました。
画家の与那覇さんが真剣に描こうとしているキャンバスを、片岡さんが揺らしにかかるという!

画面のほうが動くライブペインティングは初めてみた!

実は、私が逗子からこの東京の会場に電車で向かう間、手描きドレス(計画中)のデザインラフを描いていて、どうして自分は服に絵を描きたくなるのだろう…と不思議でしたが、電車の中ではっきりして嬉しくなっていたのでした。

なちゅらる宇宙人 金田慶子のメモ 安冨歩 片岡祐介 モーレツ!セレブ教室にいく途中

うごいているもの、(これから)うごくものに描いたほうがおもしろいから。
片岡さんのパフォーマンスと重なり、更に嬉しくなりました。

お客さんも交えたペインティングは、観客席各自に回ってきた楽器とともに、どんどんカオスになり…最後は安冨さんの力技(与那覇さん解説)で輝く馬が登場!これまでのみんなの筆跡カオスが力強い背景となり、こんなに躍動感のある絵になったのでした。

安冨歩 片岡祐介 モーレツ!セレブ教室 ペインティング 絵

わーい!

ヴェートーベンの運命の解説ともつながる!

安冨歩 片岡祐介 モーレツセレブ教室vol.1 絵の完成
ちなみに、この画像手前のお魚ちゃんは、客席に回ってきた楽器です!
こんな風に、音・色・カタチ・おしゃべり・空間などなど、あらゆるものを味わって過ごせたら、なんて豊かな気持ちになれるんだろう!

安冨さんのこの日の衣装も、とっても素敵で♪
メンズサイズのかわいい服のブランド、ブローレンヂの松村智世さんの最新作!安冨さんの真のセレブとしての心の強さ、美しさが存分に引き出されているように感じます。全身を撮影させてもらえば良かったなぁ…♪
松村さんも大阪からいらっしゃっていて、少しお話できました。とっても親切で、思いやりを感じる方でした。じ~ん。

安冨歩さんとマイケル・ジャクソン

そして、どきどきしながら、安冨さんに写真撮影をお願いしました。

マイケルジャクソン革命  安冨歩 金田くりん慶子 なちゅらる宇宙人

私がもっている冊子は、『マイケル・ジャクソン革命宣言』サイン入り。マイケル・ジャクソン研究もされている安冨さんと、マイケル画家の岡本麻美さんの共作です。

安冨歩 著作

安冨歩 著『マイケル・ジャクソンの思想』アルテスパブリッシング

安冨さんは、マイケルの生前は興味がなかったにもかかわらず、死後、予定外にLAに行った際、マイケルが救急車で搬送された道を、知らず知らずのうちにうろうろしている間に、彼の霊と交感してしまったらしく、その後、作品と思想に衝撃を受け、マイケルが研究対象となったのだそうです。

安冨さんが研究の末に見つけた、一見、意味を掴みにくいマイケルの歌詞やパフォーマンスに隠された魂のメッセージは、マイケルファンでなくても、人生にヒントを与えてくれます。生きづらいと感じる人に、特に読んでほしい内容です。
安冨さん、研究してくれてありがとう!

帰路、イベントのラストに片岡さんが伝えてくれた言葉がよみがえります。

「純粋力=アホ! 人間のアホな部分を取り戻せ♪」

電車の中で、ほくほく~とイベントの楽しさを反芻つつ、スマホも見ずにニマニマしている私は、完全に純セレブになっていたようでした。

安冨歩 片岡祐介 モーレツ!セレブ講座 その1

そろそろ、この記事を読んだみなさんも、雑誌に載ってるセレブ風の人より、自分のほうがよっぽどセレブかもしれないと気がつき始めたのではないでしょうか?

^^

なちゅらる宇宙人 金田慶子
なちゅらる宇宙人 金田くりん慶子 ライブペインティング

★この記事に出てきた方たちのツイッターアカウント★
安冨歩さん:@anmintei 
片岡祐介さん:@Kinoko0427 
与那覇大智さん:@tyonaha 
吉田サハラさん:@yo_Sahara 
松村智世さん:@blurorange_jp
岡本麻美さん:@Enlinbeau 

安冨歩 なちゅらる宇宙人 金田くりん慶子 ライブペインティング

※ 2022.3.23.   一部、文章を編集しました。

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